二次元バーコード付チューブを用いた検体管理
概要
二次元バーコード付チューブ(2Dコード付チューブ、2Dチューブ)は、ストレージ用チューブなどとも呼ばれる、ラボ自動化と検体管理のために生み出されたチューブです。SBS規格と呼ばれるフォーマットのチューブラックに、高密度にチューブが積載できることが特徴です。
SBS規格:
ANSI(American National Standards Institute:米国国家標準協会)で定められたマイクロプレートのサイズ規格。ANSI SLAS 1-2004 (R2012)に基づき規定される。
二次元バーコード付チューブのバリエーション
チューブの容量に応じて、SBS規格ラックのチューブ本数は、96本(0.3~1.4ml程度)、48本(1.5~4ml程度)、24本(5ml~10ml)といったカテゴリに大別されます。弊社取り扱いの二次元バーコード付チューブ一覧は、こちらをご覧ください。
※ SBS規格ラックの他にも、135×135mm角フリーズボックスもあります。
(0.5ML用、1.0ML用、2.0ML用、1.5ML用)
メリット
二次元バーコード付チューブは、確立したワークフローを確実に高い生産性で実施することに最適な選択肢と言えます。特に自動化との親和性が高いため、分注装置やPCR、各種検査装置と連携する場合に、ヒューマンエラーを排除するとともに、スループットの向上が期待できます。
主なメリット:
- 同種のサンプルの大量管理をする場合に最適、保管スペースのダウンサイジングに貢献
- チューブ底面に刻印された二次元バーコードで検体情報を識別
- チューブを収納するラックを一括でスキャンし、検体情報と位置情報を取得
- マイクロプレート(SBS規格)サイズでDNA抽出や分注などの自動化に親和性が高い
検体管理ソフトウェアとの連携
SampleConductor Proソフトウェアでは、下図のように二次元バーコード付チューブを収納ラック単位で一括でスキャンした情報を取り込むことが可能です。2Dラックスキャナーは、収納ラック内のチューブ位置、サンプルのIDを同時取得するため、簡潔な動作でサンプルの入庫・出庫や棚卸を短時間で実施することができます。
関連製品
弊社では二次元バーコード付チューブと、関係する様々なツールやアクセサリーを自社開発・販売しています。二次元バーコード付チューブの詳しい情報については、こちらの詳細記事をご覧ください。
チューブピッカー&デキャッパー
(スタンド付)
電動デキャッパー
(SBS規格ステージ・スタンド付)
cobaco S
二次元バーコードスキャナー